一昨日のこと、知人の施術者から問われる。
「自分は、フルクラムに魅了されて、フルクラムの治療をしているんです。」
「評価に、フルクラムをどのように使ってますか。」
といった質問だったと思います。
言葉を、その場のニュアンスを含め文字化表現するのは、やはり難しい…
思わぬ質問を投げかけられて、戸惑いを覚えました。
何故なら、その知人は理学療法士の道から、施術者として開業しオステオパシー治療院を営まれている方でしたので。
「フルクラム」。オステオパシーの中にあっても非常に崇高な概念であり、生命体である人の骨幹的なものだと思っています。
当然、私レベルの学びの過程の初期段階の者が「フルクラム」を語れるほど勉強はしていなく、現道程においての自己の考え方を伝えさせていただきました。
しかしその後、検めてその話した内容を振り替えると、まったくまとまりの無い内容だったと思い始め、今後の学びの道程の礎に、現レベルでの回答すべきだった内容をまとめておこうと思い記述しています。
あくまでも私レベルの私見ですので、「おかしなことを言ってるな」と思われてもご容赦ください。
私自身も、ほんの少しですが、フルクラムや生命エネルギーに関する知識や技術を学ばせていただいたことがあります。その頃は、それが全てかのように、その概念で評価したり治療をしていた時期もありました。
今、振り返ると…やはり、オステオパシー治療を解っていなかったと思います。
生命体の健康を診ていくにあたり、真の原因(オステオパシー病変)を診ていくには、何か一つの概念・技術だけでは解決できないと考えるようになっています。
それほど、人の「構造と機能」は簡単なものではないと思います。
ですから、評価にフルクラムでどのようにみていくか?ではなく、
「治癒に向かわせるために…」
「自然治癒力にスイッチを入れるために…」
「オステオパシー病変を探索するために…」
そのための評価方法の一つであり、フルクラムがその方の苦痛の原因であれば、フルクラムを活性化させる治療(技術)を行っていく。ではないでしょうか。
繰り返しになりますが、フルクラムの考え方一本で治療活動を行っていくのは、それはそれでよい事だと思いますし、患者さんにとって良い結果をもたらすことができると思いますし、その治療を求めて患者さんも集まってくると思います。
上述からも判るかと思いますが、具体的な評価方法論を(私は)語れません。
それほど、オステオパシー医学(哲学、技術、科学)は奥が深く、難しいと思います。
ですから私は、私(未在)なりの治療方法(評価、技術)を作ろうと、日々学び、試行錯誤を繰り返しています。
全ては、病める患者さんのために…
私(未在)を頼ってきてくださる方のために…
2023年10月 1日(日)
未在代表 施術者 松舘 敏