治療訪問先にて,その患者さんの友人が飛び込みで来訪され,「耳鳴りが常に発生し,夜も寝れなかった」と相談を受けました.
まず症状を伺うと,「ビリビリ」とした音(「新聞紙を裂くような音」:メタファー)が常にしており,他者と会話していても鳴っている.その音のせいで昨晩は寝れなかったとの話.右の内耳で起きており,右の聴覚は現在は殆ど聞こえない状態,とのことであった.
辛そうな様相から,少しだけお時間をいただくことをお願いし,メカニカルリンクのユニット「頭蓋骨」の検査を実施.優先病変として「右顎関節」をリコイル治療を行うと,一次病変の中で「左顎関節」が残ったことから「左顎関節」をリコイル治療し,ユニット内の病変は消失した.
予約時間の都合上から,ユニット「頭蓋骨」のみ診させていただく.治療時間はわずか10分程度で完了したが,即座に「(音が)消えました」と主感を話してくれました.
その翌週,状態を伺える機会があり症状を伺うと,それ以来「耳鳴り」は無く就寝出来ていると伺い,安堵していました.
顎関節病変の影響を教えていただくことは頻回にありましたが,実際に直面することができ,また一つ学び得ることができました.
2023年04月01日
未在代表 松舘 敏
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