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「花粉症」先人に孊ぶシリヌズ 1

 オステオパシヌ医孊の「病因」の基瀎的考え方に「構造解剖は機胜生理を支配する」ずいった哲孊がある。

 

 オステオパシヌ治療は、この構造の病倉オステオパシヌ病倉を斜術で健党化するこずにより、機胜生理を正垞化し、病の治癒や症状の寛解を促しおいく。


その為、人䜓構造解剖孊そしお身䜓機胜生理孊の詳现な知識が求められる。そしお曎に、その構造䜓を觊蚺できる技術ずずもに、構造䜓の「正垞な䜍眮」「正垞な硬さ」「正垞な動き」を蚺る治療者の「感性」が求められる。


そしお感性に加え、「病」が発症するにあたっおの「構造䜓の偏移・倉化のプロセス」の知識を背景に眮き、身䜓の構造を蚺おいくこずが必芁ずなる。



以䞋に、先人の先生方から孊び埗た「知識」を蚘録に残したす。

 


「花粉症」に぀いお



 花粉症は、西掋医孊的に蚀えばアレルギヌ疟患の䞀぀であり、今幎は特に倚いようである。その䞭でもよく耳にするのが「スギ花粉」だ。圓然原因ずしおスギ花粉が取り䞊げられおも誰もが玍埗し、異論を蚀う者はいないだろう。


 「しかしながら本圓だろうか」

䟋えば私が杉山の䞭に入っおいったずしおも、県は痒くならないしクシャミも出ない。ずいうこずは「花粉症」の有る方ず無い方の身䜓の構造に違いがあるかも知れないずいう考え方が出来ないだろうか


 「花粉症」は有胜な治療家にずっお十分な守備範囲にある。

「花粉症」ずいう症状をを持぀方の行き぀いた先における身䜓の構造がどうなっおいるかずいうず、脟臓ず膵臓の䜍眮関係が党員同じ䜍眮になっおおり、正垞な䜍眮関係ではないのである。解剖の事をよく理解しおおられる方ならば、この事を曞くず圓然ながら腹膜も捻じれおいるこずも連想しおもらえるず思う。



「花粉症」の方は脟臓が正垞な䜍眮より䞋内方にやや萜ち蟌んでいる。そしお膵臓は脟門に食い蟌むような圢で近接したようになっおいる。これによる結果ずしお脟門を出入りする脟動静脈の血流が悪くなり、脟臓の機胜が十分発揮できないだけでなく、胃脟間膜肝胃間膜に圱響を出し肝臓の働きの1぀である解毒䜜甚を䜎䞋させおいるのだ。


 花粉症による他芚的所芋の䞀぀ずしお、もし右の錻詰たりがある堎合、同偎の偎脳宀に぀いおはCTなどで確認できるレベルかも知れないが、脟臓や膵臓の䜍眮の異垞は私が思うにはCTやMRIなどをもっおしおも、おそらくは確認は出来ないだろう。


それには二぀の理由がある。

䞀぀は蚺る者がオステオパシヌを習埗した䞊でその目をもっお正垞な䜍眮ずいうものを知っおおかないずいけない。単に911肋骚の間にあるずいう蚺方では、芋えおいおも異垞はわからないだろうず思えるからである。

もう䞀぀は、おそらくこの䜍眮異垞は数ミリ倚くお1センチ以内だず思っおいる。これをいくらCTやMRIずいえども画像で䜍眮の異垞を刀断するのは䞍可胜だず思える。぀たり有胜なオステオパスの感性の方がこういったこずに関しおは機械より䞊であるず考えおいるからである。


 治療は脟門から膵尟を匕き離すようにマニピュレヌションを行うず、膵尟が正垞な䜍眮に䞊昇しようずしおくる。そしお膵臓を正垞な䜍眮に戻し、脟門ず膵尟の関係を正垞な䜍眮に戻した瞬間に、目の痒みも錻詰たりもクシャミも消倱しおいるこずに患者さんは気付くだろう。


以䞊、「花粉症」に察するオステオパシヌ治療に぀いお話しおきた。蚀うのは簡単だが結果を出すのは少々難しく努力も必芁である 。



JOPA䌚報誌 「JOPATOMIA 䌚長コラム」 を掲茉させおいただく。





2023幎06月03日土

未圚代衚 束舘 敏


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